「南方の頂点にあって、どこまでも傍若無人」南霸天はメガポートフェスを代表する野外ステージのひとつで、舞台のすぐ隣には壮大な高雄港が広がる。 南霸天の野外ステージは台湾で最も迫力があり、かつ美しく、昼間は息を呑むような港のすばらしい景観が人々を魅了し、夜は南霸天から放たれる、まばゆいばかりの光と音で夜空がライトアップされ、観客を楽しませてくれる。
女神龍もメガポートフェス最大級の野外ステージだが、迫力ある南霸天とは異なり゛芝生の上でリラックスして心地よく音楽を聴く゛をテーマに、柔軟で多様性あるステージを展開している。 女神龍ではライブパフォーマンスだけでなく、高雄ベイエリアの広大な街並みも同時に楽しむことができるのが、他のステージとは異なる特色である。
海龍王はメガポートフェスで最も長い歴史を持つ会場で、1階はアリーナ席、2階はスタンド席となっていて、屋内ステージとしては最大規模を誇っている。臨場感あふれる映像と、音響効果を最大限に発揮できる海龍王のステージは、映像とパフォーマンスの全体的な演出にこだわるアーティストたちに最も選ばれている。
海波浪はもともと屋外公園の無料ステージだったが、2023年からは会場の移転に伴いLIVE WAREHOUSEの倉庫内にステージを移し、現在は会場内の有料ステージとなっている。台湾の女性歌手黃乙玲(Huang Yee-ling)の、波のように波瀾万丈な人生の物語を歌った曲の名が、海波浪の名前の由来になっている。
藍寶石は、LIVE WAREHOUSEの中の小規模なライブ会場で、その名前は、今まで数え切れないほどのスーパースターを生んできた、高雄に実在する藍寶石大歌廳(サファイアボールルーム)にちなんで付けられた。藍寶石大歌廳の多様性を持ったスタイルを継承し、通常の音楽フェスティバルの枠を超え、バラエティーショー、トークショー、伝統芸能などを融合させた、全く新しく楽しい、メガポートフェスのユニークなステージとなっている。
ステージ名の卡魔麥は日本語のカモメの発音をもじったもので、高雄の西子湾を舞台にした台湾のヒット曲「快楽的出航(日本原曲;初めての出航)」の歌詞の一節が元になっている。 その舞台は、ヘビーメタルやロックなテイストに溢れ、メガポートフェスを訪れるロック音楽ファン達からは、一番好きなステージの一つと言われている。
出頭天のステージは最上階の屋上に設置され、メガポートフェスの各ステージの中で、一番太陽に近い場所にある。屋上には積載制限があるため、音楽スタイルは主に、フォークやエレクトロニックなど、軽快な音楽が中心となっている。出頭天のステージからの景観は、前に何も遮るものがないため遠くまで見通すことができ、高雄港の対岸の景色まで一望できる。夕暮れ時のその眺めは、メガポートフェスの中で最も美しい風景である。
青春夢は、メガポートフェスに近年増設された最新の無料野外ステージだ。その名前と同様、青春夢で演奏するバンドやアーティストの多くは、初出演のバンドや新進気鋭の若手バンドで、出演者にとってメガポートフェスの魅力を味わうための最高の試金石となっている。
大雄丸は台湾で唯一のヨット上の海上ステージで、港から出航し、ヨットに乗って風と波を切って進む。日本では”丸 “という字が平和と繁栄の意味を持つため、船の名前の中に”丸 ” を入れることが多いが、大雄丸もそれに倣って付けられた、DJによるパフォーマンスが主体のステージである。約1時間のクルーズで、ダンス・ミュージックとヒット曲を60分間ノンストップで楽しむことができ、さらに船上からは絶景の高雄港を楽しむこともできる。
小港節はハウス、ヒップホップ、ディスコ、懐かしの曲から台湾のヒット曲まで、DJ が一日中入れ替わり立ち替わりプレイする、無料の野外パーティー・ステージで、私たちの体の奥深くで眠っているダンス細胞を目覚めさせてくれる。 時間が遅くなればなるほど盛り上がるパーティーは、ベイエリア全体まで広がっていく。最後まで起きていられるのは3割程度の観客だけと言われる究極のパーティー・ステージだ。