大港開唱 Megaport Festival イベント紹介
人生的音樂祭|音樂祭的人生
人生的音樂祭
音樂祭的人生
《大港開唱》Megaport Festivalは、台北の《野台開唱》Formoz Festival(1995-2013)主催チームによって、2006年から高雄で開催されている音楽フェスティバルである。この南と北のふたつの場所で開催された大規模な野外音楽イベントは、現在の台湾の音楽フェス市場開花の先駆けといえる存在で、 特に毎年3月末に開催されるMegaport Festivalは、今年で15回目を迎え、現在台湾で最も注目されている音楽フェスである。
メガポートフェスが開催される高雄の港の、その独特な風情溢れる港町の景観と、人情味溢れる雰囲気は、時に私たちの胸に人生の甘酸っぱい記憶を思い起こさせる。そこで経験豊富な有名アーティストたちベテラン陣が、新世代のバンドやアーティストと世代を超えてコラボすることで、メガポートフェスの舞台は化学反応を起こす。それは後にその年の定番シーンとして語り継がれることになる。テレビバラエティ番組《黃金夜總會》の賀一航、映画《古惑仔(Young and Dangerous)》シリーズで大飛哥(大飛アニキ)として親しまれていた黃秋生、青春の思い出・永遠のアイドル酒井法子(JP)、《心事誰人知》を歌った沈文程、台湾ドラマ《花甲男孩(花甲少年大人になる)》で「金馬獎」「金曲獎」「金鐘獎」の三金賞を受賞した役者、蔡振南。《少年吔,安啦!(Dust of Angels)》の歌手・伍佰Wu Bai、ファンから親しみを込め「姐姐(お姉さん)」と呼ばれている謝金燕Jeannie Hsieh、彼らは皆かつてのメガポートフェスの主役たちである。
人生音樂
「人生」と「音楽」をテーマに、個性溢れるインディーズ・ミュージックのほか、猛々しくパワフルなロック、ヒップホップ、耳に柔らかいポップ・ミュージックなど様々なパフォーマンスが、人生の浮き沈みや悲喜こもごもを音楽の世界に共鳴させ、メガポートフェスの舞台から観客に訴える。その出演者のラインナップには、国内外の最もパワフルなアーティストたちが歴年名を連ねてきた。国内からは、拍謝少年(Sorry Youth)、玖壹壹(Nine One One)、草東沒有派對(No Party For Cao Dong)、滅火器(FIRE EX.)、Leo王(Leo Wang)、落日飛車(Sunset Rollercoaster)、閃靈(CHTHONIC)、美秀集團(Amazing Show)、血肉果汁機(FLESH JUICER)、告五人(Accusefive)、徐若瑄(ビビアン・スー)、盧廣仲(CrowdLu)、李心潔(Angelica Lee)、陳珊妮(Sandee Chan)、9m88、鄭宜農(Enno Chang)等芸人、国外からは、YURA YURA TEIKOKU、女王蜂、10-FEET、envy、coldrain、SiM、Ali、Balming Tiger、Fear, and Loathing in Las Vegas、SE SO NEON、Chrystal Lake⋯⋯等である。
毎年100組以上のパフォーマーが、思いがけないスペシャルゲストとともにサプライズ登場することで、ステージを見守るファンを歓喜させ、サザン・ハーバーのユニークで特別な思い出を形作る。
また、メガポートフェスでは、ハーバーの特殊な地理環境を有効に活用し、小さいものから大きいものまで、10近くもの室内外舞台を設営している。埠頭に作られた大型野外ステージの「南霸天」をはじめ、倉庫の中のステージ「海龍王」、「卡魔麥」、ヨットの上のステージ「大雄丸」、倉庫の屋上に設営された「出頭天」、ミュージックショウの舞台のような「藍寶石」のほか、2023年にオープンしたフードコート内に設けられた小さいステージ「逗鬧熱」が2024年にお披露目され、今後港サイドのパフォーマンス会場の新たな目玉となる予定だ。
2021年にオープンした、高雄流行音樂中心Kaohsiung Music Centerの大きな屋外広場を利用して設営された2番目に大きなステージ「女神龍」も復活し、2023年には3番目に大きなステージとなる「海龍王」が、高雄流行音樂中心の屋内アリーナに移設された。2006年に第1回メガポートフェスが始まった時は、まだ高雄流行音樂中心は建設されておらず、この場所には海龍王の屋外ステージがあった。女神龍と海龍王の位置づけが定まった後、イベント会場の範囲を将来的に高雄港新灣區(高雄港北部の総合再開発地区)のエリア全体にまで拡大した。この壮大なグランドハーバーに集う大観衆が、人々が毎年3月に最も楽しみにしている港のイベント風景のひとつとなっている。
会場にはこのほか、さまざまな来場者にさらに楽しい思い出を作ってもらうために、キッズゾーン「Kids?迌」、コイン式カラオケBOX「MEGAFUN」、合成映像マシン「賽博衝撞Cyber Mosh」、プリクラなど多様なプレイエリアを設置、さらに有名な屋台や土産物バザー店も多数出店している。メガポートはまた、環境と社会に高い関心と配慮を向けており、社会公共問題に関する議題について積極的に討論し、NGO公共議題村を設立することに加え、会場に複数の給水所の設置や、食器のレンタル、リサイクルを行っている。メガポートの来場者には単に参加、消費し、エンターテイメントを楽しんでもらうだけではなく、このような多面的な音楽シーンにおいて、この世界を生きる生命の責任を認識し、思考と実践を通した学びから、それを日常生活に取り入れてもらうことを目指している。
男女の別れと出会いは、まるで海のうねりのようにロックである。 15年におよぶメガポートフェスティバルのその風情は、まるで港町そのものと言えるだろう。 メガポートは10年以上の歳月を経て、台湾で最も有名な音楽シーンを高雄で作り上げただけでなく、多くの観客の高校、大学進学から結婚、出産まで、その人生の道のりを共に歩み、共に忘れられない思い出を作ってきた。メガポートは今や「人生の音楽祭」となった。
人生においてすべての景色を見ることはできないかもしれないが、旅先の偶然出会った景色が心の奥深くを震わせ、深い印象を残すこともある。メガポートにひとりで参加しても、何人か一緒に参加しても、いつもそこでは暗黙の了解のように、目と目が合えばそれだけで分かり合えるような気の合う仲間との出会いがあり、一緒にはしゃいで、大声で叫んで、ビールのグラスを傾け合えば、もう多くの言葉は必要がない。 私たちの人生はこの瞬間からまた新しいステージに入るのだ。